ハイレゾ音源の種類
今までのCDでは再生できないようなリアル感まで、ハイレゾなら表現する事ができます。そして、CDには収まらない位の大容量データなので、ネット上で販売・配信されるようになったわけです。
このように音の解像度と深度が向上するのですが、SD画質のテレビがハイビジョンに進化し、それが更に4Kへと進化しているのと同様というわけです。HD画質の細かい鮮明な映像には、オーディオも同様にきめ細かい音まで表現できた方がいいに決まっています。
さて、ハイレゾ音源とひとくちに言っても種類があります。
- ハイレゾ音源では24bit/96kHz、24bit/192kHzなどの高精度音声データが使用されますが、これらは非圧縮のWAVファイル、可逆圧縮やロスレス方式で記録されたFLACファイルなどがあります。
- 他にもApple Lossless、AIFF形式などもありますが、ハイレゾ音楽配信サービスで採用されているFLAC、WAV、DSDをまずは知っておくべきでしょう。
WAVとFLACですが、FLACの方が圧縮しているのでファイルサイズが小さく、また、ジャケット画像、曲情報などのデータもファイル内に記録しておけます。つまり楽曲配信の管理ということではFLACが上であり、多くのハイレゾ音楽配信サービスでもFLACが採用されているのが現実です。
WAVは非圧縮の録音データなので、ロスレス圧縮のファイルより容量がかなり大きくなってしまうのです。
また、最近注目を集めているのがDSD方式というハイレゾ音源です。
- これは、WAVやFLACのデータとは異なる記録方法で、情報量を表す数値も、「1bit/2.8MHz」や「1bit/5.6MHz」というように表現されます。
- これの特徴は、アナログ的な滑らさかさも持ち合わせた音質を再現できるとされている点です。ただし、DSDについては、他とは違う方法で記録するので、専用プレーヤーなど特別な対応が必要となります。